転職は時によって、あなたの人生に大きな変化をもたらす。
そんな職を、今変えるべきか・・・。家庭の事情や己が今まで築き上げたキャリアを考えてしまうと、一人で決断するのは困難となる。
エージェントとして転職に携わった経験を踏まえ、今回は、転職で失敗する人の傾向・特徴をお伝えしたい。
転職のドライバーは、「マーケティング力」と「ブランディング力」

転職では自分そのものが商品となるわけだが、売ろうとしている商品の特徴を知らないまま、お客様(雇用側)に売り込みに行くことは無謀に近い。
特徴を知っておけば、どういったお客様をターゲティングすべきか明確となり、売れる確率は当然上がる。
特徴が見当たらなければ、見つけること、もしくは特徴を身に付けることから始める必要がある。
お察しの通り、転職可能なタイミングの一つは、己の特徴が確認でき、それ見合った顧客ターゲティングができた時だ。
つまり、マーケティングがしっかり行えたなら、転職を考えてよい。
できていないなら、転職は控えることをオススメする。
なぜなら、転職活動は精神的な負荷が大きく、長期戦を避けるべき戦だからだ。
続いて、己の商品価値(特徴)がわかってターゲティングできたら、今度はその価値をより高めるブランディング技術を身に付けると、お客様は喜んでお金を払うようになる。
水が半分入ったコップを見て、「半分も水がある」と「半分しか水がない」と表現するとでは、相手に与える印象は大きく異なる。
職務経歴書などの書類選考でも、生き残れるかどうかは、ブランディング力によるところが大きい。
「自分は仕事ができます」と書かなくても、ブランディングによって「こいつは仕事ができるな」とお客様の脳裏に焼き付けることができれば、勝率はより一層高くなる。
マーケティングとブランディング。
この2つが揃ってから転職活動に勤しむよう、私があなたのエージェント担当者であれば、そうお伝えする。
「安売り」のスパイラル

転職したいよくある理由として、
- 会社の人間関係
- パワハラ・セクハラ
- 社風が合わない
- 待遇面に不満
- 激務
といったものが挙げられる。
当の本人からしてみれば、我慢できないから転職したいわけで、それはもちろん理解できる。
だが、前述通り、マーケティング力とブランディング力が備わっていないのであれば、如何なる理由であっても転職はオススメしない。
なぜなら、失敗の確率が高い状態での転職は、殆どの場合、良い結果を生まないからだ。
よくあるパターンは、不採用が続くことでメンタルがやられ、妥協して逃げるように現職を去るケースだ。
自分を安売りすると、次回以降、高く売ることが困難となる。
転職先に恵まれれば幸いだが、必ずしもそうではなく、再転職を余儀なくされる方もいる。
そうなったとき、前職以上の企業に戻るにはハードルが相当高く、安売りを繰り返す「安売りスパイラル」に陥ることが懸念される。
エージェントとして最大限のサポートを行ったとしても、一度このスパイラルに陥ると抜け出すことは容易ではない。
「マーケティング」と「ブランディング」の強化法
マーケティングとブランディングは、具体的なステップを踏めば、再現するのはさほど難しいものではない。
このあたりを上手く纏めた書籍をいくつか紹介するので、もし機会があれば目を通してもらいたい。
転職に限らず、日々のコミュニケーションでも役立つはずだ。
オススメ本①
『自分を最高値で売る方法』
お客様が買い物したくなる理由は「モノ」や「価値」に惹かれるからではない。これに気づけると面接時のアピールの仕方も大きく変わってくる。自分の価値を最大化させるための気付きを多く紹介した名著だ。
カスタマーレビューを見ても、その評価がとても高いことが伺えるだろう。

オススメ本②
『自分1人、1日でできる パーソナルブランディング (DOBOOKS) 』
自分1人、1日でできる パーソナルブランディング (DOBOOKS)
転職というよりパーソナルビジネスをお持ちの方向けだが、根幹となる部分は同じで、パーソナルブランディングがどれほど重要か力説してくれる良書。自分の魅力・強みを考える際に大変役立つでしょう。

頼りになる転職エージェントを紹介

最後に、転職エージェントについて。
エージェントを使っての転職が当たり前となった世の中で、エージェントを敢えて使わないのは選択肢を狭めるだけで、ある意味遠回り。
プロの意見を取り入れ、自分の価値最大化に役立ててほしい。
ここでは、私の経験や転職エージェントの知り合いの評価を考慮し、オススメの転職エージェントを紹介する。
パソナキャリア
最大の強みは年収の交渉力。
転職後の年収はプロのサポートの質で大きく変わる。
サポート体制がしっかりしており、年収交渉も積極的に行ってくれるパソナキャリアは私が強くオススメするエージェント。
長年の間培われてきた独自の転職ノウハウを活用しない手はない。
悩む前に面談を通じてプロのアドバイスを求めてよう。
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